木造住宅にはないメリットがある!?コンクリート住宅の基本情報を分かりやすくご紹介

日本では伝統的に木造住宅が主流でしたが、最近ではコンクリート住宅の人気が高くなりつつあります。
その理由としてはコンクリート住宅ならではの、木造住宅にはないメリットが意識されているものとみることができるでしょう。
まずコンクリート構造を採用していることで、建物自体の寿命が長いという点を指摘することができます。
木造住宅ではおおむね25年ほどで耐用年数を向かえますが、コンクリート住宅ではその二倍ほどの耐用年数をもちます。
コンクリート住宅と木造住宅の違いについて解説
コンクリート住宅にはさまざまなメリットがあります。
木造住宅との違いは耐火性・耐熱性があるため、火災による延焼リスクが低くなることです。
人口密度の高いエリアでは、住宅が密集している傾向があり、火災発生時は周辺の住宅に燃え移ってしまう可能性が高いです。
コンクリート住宅であれば1000度にも耐えられ、極めて燃えにくいという性質があります。
耐震性においても優れているため、地震の多い日本では特にメリットが大きいです。
デメリットは施工コストが高くなること、住宅の重量が増えること、カビが発生しやすいことです。
一方で木造住宅は火災・地震による被害を受けやすいですが、施工コストが安価になるメリットがあります。
日本の住宅はまだまだ木造が多く、住宅施工会社のほとんどが対応できます。
また調湿性が高く、湿度を調整して快適な空間づくりに貢献してくれるでしょう。
デメリットはコンクリート住宅より住宅構造が弱く、間取りの設計においても自由度が低くなることです。
コンクリート住宅は外気の温度変化の影響を受けやすい
コンクリート住宅は外気の温度変化の影響を受けやすい特性があります。
寒い季節になると、外気の温度が下がると同時にコンクリートの表面も急速に冷え込みます。
この急激な温度変化により、コンクリートは収縮を起こします。
一方、暖かい季節になると外気の温度が上昇し、コンクリートも徐々に温まって拡張します。
これらの収縮と拡張のサイクルが繰り返されることで、忍耐限界が起こる可能性があります。
忍耐限界を超えると、コンクリートにはひび割れや剥離などの損傷が生じる可能性が高まります。
これにより建物の耐久性が低下し、修復や補修が必要になることもあります。
コンクリートの熱の伝導率が高いため、室内の温度が外気の温度の変化に追随しやすくなります。
冷暖房効果が悪いと感じられることもあり、エネルギー効率の面で課題が生じることもあります。
このようにコンクリート住宅は外気に敏感であり、その影響を受けやすいという特性を持っています。
適切な断熱材の使用や、忍耐限界を超えないような構造設計などが重要となります。
コンクリート住宅はカビが発生しやすいため対策が欠かせない
コンクリート住宅はモダンテイストで人気がありますが、新築で建てた住宅でも湿気によりカビが発生しやすいので対策を行うことは必須です。
コンクリート住宅の場合は雨降りの日にはコンクリートに雨水が浸透してしまいます。
住宅内まで入り込むことはありませんが、直ぐに乾燥できる場所ではない場合や、外壁の位置関係、方角によっては元々が湿気が溜まりやすいので、対策はカビ取り剤を使うことが最適ではないでしょうか。
このタイプの商品はホームセンターで販売をしているので入手することは簡単ですが、防御をする機能性がある洗浄剤を使うことが最適になります。
他の対策法では、塗料を外壁に塗る方法も効果があります。
コンクリート住宅の場合はマットな質感が特徴になるので、艶ありの塗料は不向きです。
最適な塗料は透明で艶消しであれば、外壁塗装をしたとしてもイメージを変えてしまうことも無くなり、雨水が浸透してしまうことも防げるので、対策法としては万全ではないでしょうか。
コンクリート住宅は木造住宅よりもコストが高くなりがち
海外ではレンガやコンクリートを使った家の方が多いです。
その逆に日本では木造住宅が多いのが現状です。
その理由は地震が多い国であることと建材、気候風土が関係しています。
そのようなわけで、日本でコンクリート住宅を建てようとするとどうしてもコストが高くなってしまうのです。
耐震設計にするために強度を増す必要がありますし、余分のお金がかかってしまうのです。
しかし、コンクリート住宅を建てる場合のコストは上がりますが、メンテナンスも含めて考えることは大事だと言えます。
戸建てであれば、40年から50年は住むことになるかもしれません。
長い期間になりますから維持管理やリスクを考えることが大事になります。
コンクリートなら台風や水害、家事などには木造よりも強いですし、適切に管理すれば長く住むことが可能になります。
そこで、建てる時の費用を計画することも大事ですが、将来的なキャッシュフローをイメージすることも必要になるのです。